出会いは、何も男女関係に限りません。親友との出会い、生涯の師との出会いなど、数え切れないところで出会いが待っています。人はその人生のすべての段階で、新しい出会いを経験しながら成長していく生き物です。　出会いを疎ましく思う人は、自分を成長させる大切な道を、自ら閉ざすことになっているのです。そして、多くの場合、自分自身がそれに気づいていません。私もそうした人間のひとりでした。

新しい人間関係を構築することは、程度の差こそあれ、誰にとっても骨の折れる作業です。自分と全く違う人生を歩んできた人なのですから。乗っている車、好みの色、いつも投票している政党、ひいきのサッカーチーム、お気に入りの歯磨き粉・・など、文字通り「すべて」が違う人なのです。あなたは、その全く違う人を理解し、受け入れようと努力しなければならないのです。並大抵のことではありません。

多くの人は、そのような「苦労」を惜しんで、極力狭い範囲で人生を終えようとします。しかし、その心の本当の姿は「真の出会い」を求めて飢え渇いている心です。あきらめと無力感がその人の人生全体をおおってしまうのです。人は、人から隔離して生きることはできません。神様は人を愛し合い、お互いを自分よりも優れた人と思うように、と語っています。「自分こそ」という自己中心が心の中にある限り、あなたは他の人と真の友情を持つことはできません。

しかし、仮に真の「人間との関係」を築くことができたとしても、まだ決定的に足りないものがあります。それは、神との出会いです。神を知らない人は、自分の存在意義を見出すことはできません。自分がなぜ存在するのか、その存在の目的や意味はあるのか。その答えを出すことはできません。なぜなら、人間は神に造られた存在だからです。

あなたは、「進化」という偶然に委ねる一生で満足ですか。「偶然」の延長線上に、何の希望があるのですか。「私は偶然生まれたのだから、偶然死ぬのだ。人生に意味など無い。今日生きて、明日も生きる。死ぬときが来たら死ぬ。」 − それでよいのですか。それでよいのなら、なぜ自分の人生の意味を考えて悩むのですか。偶然に始まった人生なのだから、悩む必要など無いではありませんか。

「神」だけが人生に意味を与えることのできる、唯一の存在です。神様はあなたに近づいて、心の扉を叩く瞬間があります。それが、あなたと神様との出会いなのです。

あなたはその出会いを受け入れますか。それとも、「結構です。私は今の人生で満足しています。不足など有りません。もしあっても自分で解決しますから。」と言いますか。選択はあなた次第なのです。

あなたの心が深いところで求めていた、「真の出会い」を決して逃すことがありませんように。