PalmOSTM デバイスを使った聖書研究について解説するページ
このページでは、米国PalmSource社のOS「PalmOS」を搭載したマシン上で聖書研究を行う人のために、手助けとなる様々な情報を載せていきます。以下の解説は、PalmOSについてある程度知識のあることを前提にしています。Palmについて興味があるが、全くご存じでない方はまず他のサイトで情報を調べてきてからお越しください。（ページの作者は Palm のごく基本的な操作などの質問にお答えすることができません。）
日本人クリスチャンである私たちにとって最もおなじみのPalm用聖書ソフトといえば、何といっても モバイブル(moBible) ではないかと思います。 このソフトは日本語、英語の聖書を読むためには随一の存在といってもよく、大変おすすめできるソフトです。特に最新の Ver.2.0 ではJ-ばいぶるのアドオンデータにも対応し、新改訳第三版のデータも利用できるようになり、ますます利便性が増しています。単に日・英訳聖書を読むだけであれば、これで十分だと思います。 大多数のクリスチャンの方は、このソフトのみで快適に聖書を読むことができるでしょう。
では、モバイブルには全く問題がないかといえば、そうでもありません。主なもので言えば、以下のような難点があります。
J-ばいぶるはともかく、原文表示については機能上いかんともし難い点であり、他のソフトを使わなければなりません。従来、この手の原語による聖書研究用のPalmOS ソフトは殆どが5000円〜10000円以上する有償のソフトでした。ところが、何とオープンソースで非常に有効なソフトが存在します。それが、PalmBible+ というソフトです。
PalmBible+ は、SourceForge というオープンソースのプロジェクトをホスティングするウェブサイトにて管理されています。ホームページは こちら です。オープンソースですから当然のごとくに 無料 で使用することができます。しかも必要になるギリシャ語、ヘブル語の聖書データの大半はインターネット上で これまた無料 で入手することができるのです！
では、このソフトではどんなことができるのでしょうか。まずは以下の画面をご覧ください。（SONY CLIE TH-55 にて HRCapt というソフトを使用して画面キャプチャし、GIF形式に変換したものです。）
| BHS + LXX | BHS Strong's Number | RoadLingua Hebrew Dictionary |
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| UBS3 + 新改訳 | UBS3 Parsed Text | RoadLingua Greek Dictionary |
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ご使用の聖書ソフトと比べてみて、いかがでしょうか。 ハイレゾフォントを用いた美しいヘブル語とギリシャ語本文の表示、特にヘブル語の母音記号が綺麗に表示されているのが見所です。（有償のソフトでもこれができず、いわゆる白文のみの表示となるものが多くあります）。さらに、これらのフォントの大きさも無料のフォントファイルを入れることでポイント単位で大小を変更できますし、書体も何書体か選ぶことができます。また、ギリシャ語フォントもアクセント記号がばっちり入っています。
つまり、およそ原語での聖書研究に必要な全ての機能を、このソフトで実現できる訳です。特に、新約ギリシャ語を学び始めたばかりの方や、少しかじった程度の方にはパースまでしてあるギリシャ語聖書は非常にありがたいのではないでしょうか。また、ヘブル語聖書もパースこそ出ないものの Strong Number によって語根での意味検索が可能ですから、辞書なしでヘブル語聖書を読み進むことができるでしょう。
しかも、これだけの機能がなんと すべて無料!! で使えるのです（但し、新改訳などの日本語訳，また英語訳でも著作権のあるデータは除きます）。有償のソフトでできないことが、無償のソフトでできる。これはもう使うしかありません。
では、実際に PalmBible+ を入手してみましょう。以下のリンクから、各種のファイルをダウンロードしてください。
Palm へのインストールは、PalmBible+ 本体はそのまま Palm デバイスに HotSync するだけです。各種聖書ソフトは、メインメモリに余裕があればそちらに入れても良いのですが、外部メモリに入れる場合は /PALM/PROGRAMS/PPBL というディレクトリを作成し、その下にコピーしてください。